Ads by Google
新しい記事を書く事で広告が消せます。
むははCD その96

CONTRASTS
S.クラーク (Tb)1993年録音
トロンボーンとピアノのための作品集でカステレードのソナチネや
マルタンやボザのバラードも収録されているのが嬉しい。
難曲クレスポの即興曲第一番も涼しい顔で吹いている(そんな気がする)
中でも圧巻なのは、モーツァルト「魔笛」から「復習の心は地獄のように…」
しかもアルトではなくテナーで演奏しているとなれば
「へ〜すごいなぁ」なんて言いながらゆっくりメシなど食ってる場合ではないのだ
スタンリー・クラークといえばスイスのベルン交響楽団の主席を勤めていたバケモノで
20年前プラハの春音楽祭で2位に輝いた名手だ。
タイトルの如く色んな角度からたっぷり楽しめる充実した盤であるのだ
むははCD その95

ロマンティック・トロンボーン・コンチェルト
C・リンドベルイ BIS-CD-378
彼を所詮トロンボーンの曲芸氏的な偏見で一方通行方型評論者みたいな
もっともらしいことを言う人もいるが、エンタテーメント性や音楽の組立て、
嫌味のない自然な表現、どれとってもスーパースターでワシは大好きだ。
というより、この人の演奏を聴いてると
「あぁぁ、よっぽどトロンボーンが好きなんだなぁ〜」と思ってしまうのだ。
好きで好きでたまらない、てのが音から伝わってくるのだからすごい。
バンベルグ響の伴奏のダヴィッド協奏曲は圧巻!
オリジナルの譜面は散逸しているため、彼自身がピアノ譜をもとに
オーケストラのスコアを編曲して録音されているのだ。
オーケストラの入団試験曲とか器楽コンテストの課題曲などに
よく登場するこのダヴィっトではあるが、畏まってギスギス吹くイメージを
ワハハと笑い飛ばすような自由で大らかさは名演以外何ものでもない。
ダビッド トロンボーン協奏曲
ギルマン 交響的小品
フレンダール トロンボーン協奏曲
フルメリー トロンボーン協奏曲
どれも見事だ。
むははCD その94

The Occasional Clam
Ed Anderson BassTrombone
元クリーブランド管弦楽団のバストロンボーン奏者である
E・アンダダーソンのソロアルバムだ。
インディアナ大学のオケをバックに朗々とした好演である。
が
しかしながら、録音状態が極めて悪い、悪すぎる!
いくらライブ録音とはいえ現代の録音技術では考えられないような出来栄えに閉口。
5年前だってもっといい音で録れるのになぁ・・・。
愛するセガレの作曲・編曲する曲を父ちゃんがセッセと熱演する
親子愛をふんだんにトッピングしたみんなニコニコCDなのであろうが、
こっちは3年前に一度聴いたきりでありまして・・・
「一緒になってニコニコと付き合ってられないぞ」と言わざるを得なかった記憶だけが・・・。
一流オケのバストロ奏者としての貫禄と誰にも似てない歌い方に拍手だ。
むははCD その92

Point In Time
Denson Paul Pollard Bass Trombone
香港フィルハーモニー管弦楽団のバストロンボーン奏者である
ポール・ポラードの2枚目のアルバムBach50B炸裂!的な実に印象的な演奏だ。
流れる時間の中でキラキラ輝くみたいな深みと奥深さを感じるタイトルであるが、
比較的、響きはデッドでありますw。
しかしその音色は硬めで厚さがあり好きだなぁ、こんな音。
何より嬉しいのは、コンチェルティーノ・バッソは収録されてること。
今から25年前もの若かりし頃にこの曲に出逢い吹奏楽版で吹いたことがあるのだ。
当然、当時このような音源などなかったから、どんな風に演奏にすべきなのか
ものすごく悩みながら、あれこれ試行錯誤的に本番まで必死になって練習したのだ。
あれほど穴が開くほど譜面と睨めっこした事は、前にも後にもあの時以外ないだろう。
ヴィバルディの組曲やイギリス民謡による6つの組曲もキッチリした好演で
思わず「ブラボー」などと叫んでしまいそうな完成度だ。
バストロンボーン吹きはこのCDを聴かずして棺桶に入ってはいけないのである。
むははCD その91

HIGH ANXIETY BONES
Albany Records TROY346
例えるならスローカー・カルテットのCDが新作落語なら
このCDは古典落語だろう。
名手P・ファーガソン、S・ウィッツァー、E・A・ザドロジニーの3氏に加え
バストロンボーンは我心の師であるR・プレムルだ。
正直な話、演奏なんかどうでもいいのだ。
晩年のプレムルの音が入ってる盤・・・ただそれだけでいいのだ。
誰が何と言おうが、それでいいのだ。
というと、いかにもチンケな演奏に終わってるかのようだが、実はそうでなく
決して刺激的でなく派手さもないが、しっとりした丸みを帯びた柔らかな響きで
落ち着きのある演奏だ。
PJBEやフィルハーモニアのバストロンボーン吹きだった彼も世を去り
久しいが、今の若い子らより少し早く生まれたおかげで何度となく生の演奏を
鑑賞できたことを思うと、プレムル最後の録音であるこの盤への思い入れは
ますます強くなるばかりなのだ。
むははCD その90

Le Quatuor de Trombones de Pris LIVE IN TOKYO'90
Bellwood BW-1005D
石橋メモリアルホール1990秋、心に残る記念すべき1枚
確固たるポリシーと抜群の音楽性のもと多くのファンを獲得したのは
誰もが認めるパリトロではあるが、ワシも奏者の端くれとして思うのは
平たく述べればライブでこれほど聴衆を引き付ける演奏は万に一もないだろう。
それは確かにプロだもの・・・といって片付くものではない、断言できる。
何か人間技から離れた所にある力が作用してるとでも言うべきか・・・。
ワシらが見た事も聞いた事もない何かがホールに宿ってる、そんな感じだ。
実は、神がかりなベッケはもちろんだが、ワシはミリエールを絶賛したい!
それぞれの曲に明確な世界観を持って演奏するリーダーだと確信している。
演奏曲目もドンディーヌやボザなど十八番のフランス物がメインとなり
どれも深く唸らせる幅と奥行きには誰もが舌を巻くだろう。
中でもボザは、プロですら小手先のチョコマカ的演奏が多い昨今を
笑い飛ばすような豪快なスケールには目から鱗が剥がれ落ちる思いだ。
この7年後、パリトロは解散する。
むははCD その89

In The Moment Jodee Davis
Albany TROY464
サンタフェオペラの2番奏者でミズーリ金管五重奏団のメンバーであるJ・デービスの1stアルバム
女性ながら男性顔負けのキメが細かな生き生きした音で勝負している。
中でもアルビノーニの協奏曲やプライヤのコンサートワルツの完成度には正直驚いてしまった。
う〜〜〜む、オンナとて決して侮れないものよのぉ〜などと意味もなく感心してしまった。
全体的に柔らかく緩やかなイメージで、決して刺激的な場面はないけれど
【味わい的な鑑賞】という雰囲気が部屋全体の空気を包み込む感じが実にいい!
何より、同じ曲でも男性と女性の歌心の違いがけっこうキッチリと現れていて
それなりの歌い方が毅然と伝わってくると、それが女性ならでは音楽だなぁなどと
勝手に解釈してしまう点も、我ながら面白いのぉ〜と思うのだ。
むははCD その88

Jan Koetsier
Slokar Quartet Marcophon CD-47-2
スローカーカルテットが94年録音したJ・クーツィールの作品集CDだ。
特記すべきはドイツの有名な童話(?)マックス&モーリッツの音楽物語だろう。
ドイツのW・ブッシュなる原作者の二人の悪ガキを主人公とした奇想天外な物語に
クーツィールが曲をつけてカルテットで演奏するという実に愉快な発想がおもしろい。
クーツィールといえばどうしても「Improomptus」というイメージだが
トロンボーン四重奏と管弦楽のための協奏曲を除いては
その豊富なユーモアと奇抜なアイディアで幅広い曲想を堪能できる。
2年前亡くなっているが、きっと顔は徹底的にどこまでも生真面目でありながら
いつも子供のような心を持ち続けた茶目っ気たっぷりのとぼけた爺さんだったに
違いない。(確信はないが、たぶんそうだ)
ジャケットのとおり、スローカー・オヤジ軍団も、いたずらして隠れている
マックス&モーリッツほか2名(笑)に見えてくるからおかしい。
むははCD その87

Brilliant
東京トロンボーン四重奏団 MM-1077
日本トッププレイヤー4人のありきたりなコンセプトを超越した見事な盤だ。
1999年11月録音
バルトークのピアノの為の組曲は特にすばらしい。
3〜4楽章などは思わず身震いしてしまう繊細&渾身の力演だ。
…これをトロンボーンで、しかもカルテットでやってしまうとは…。
殆どのプログラムが名アレンジャー小田桐氏によるもので、
今更ながらその抜群な手腕には涙ながらの拍手を贈りたい。
中でも、「デユファイエのバッハ風に〜」や「バッハのパッサカリア」
のアレンジはこれまでの小田桐氏の最高傑作である!と
誠に勝手ながら一方的に断言してしまうものである。
長年苦楽を共にしたメンバーで培った信頼関係が聴いてとれるし、
おそらくそれがより素晴らしい譜面と演奏に繋がる証明だろう。
むははCD その86

PROCLAMATION〜宣言〜
DOYEN DOY CD 055
ボストン交響楽団のバストロンボーン奏者D・ヨーの1stアルバム
バックはロイヤル・オペラやPJBEで活躍したJ・ワトソンが指揮する
あのブラック・ダイク・ミルズ・バンド(BDMB)だ。
ヨーのカミさんのピアノ伴奏でも1曲、アメージンググレイスが収録されている。
バストロンボーンの魅力を遺憾なく発揮した名演の連続である、以上。
というのは、どうしても伴奏のBDMBに耳が行ってしまうのだ。
主役をとって去られた念は拭い切れないのが残念 ^^;
また、職場の同僚であるD・バロンが友情出演しているのも嬉しい。
そしてラストにはカミさんであるパトリシア・ヨーとの甘〜いデュオまで収録・・・
山盛りのフルコースを堪能したような満腹感は嬉しいが、詰め込み過ぎの感も
否めない、やはり何事も腹八分がベストだろうにw
しかし!奏者として世界に誇る相当の化け物には違いない。

