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むははCD その74

HILL COUNTRY MINIATURES
テキサス大学トロンボーンアンサンブルなる珍しい盤だ。
21名ものマンモスアンサンブルでその迫力たるや
壮大を通り越してむしろうっとうくらいの威圧感でたまらない。
全体的に優しく柔かなサウンドで好感度抜群であり
ソリストも実に伸び伸び元気ハツラツと懸命に吹いているのは
爽やかでいい。
しかし!若さなのだろう
「俺の音ってどうさ!」的な場違いの主張が見え隠れしてる点は
どうしても最後まで無視することができなかったのは少々残念だ。
そして大学生のお祭り騒ぎにつき合わされ感が否めないのも残念だ。
聴き終え、やはりアンサンブルてのは人間関係そのものだな〜
などといつの間にか漠然と考えていた。
ついでにプログラムからしてこの半分の人数でも十分だった気が
してならない。10人分の音があれば十分なアレンジだし・・・
21人はどう考えても多すぎるよなぁ・・・。
むははCD その71

Von Bach bis Broadway OPUS4
1994年に結成したドイツの精鋭集団だ。2004年録音。
タイトルのとおり【バッハからブロードウェイまで】と曲想に幅があり
全体的に豊かな響きと深い音楽性で安心&満足できる内容でよいよい。
ニューサクソス・カルテットやゲバントハウスブラスのメンバーで
構成され殆どがソリストとしての研鑽を踏んで来たのが手伝ってか
統一された表現力や音色には、純粋な拍手を贈りたい。
プログラムは、シュテールやシャイン、フランクなどの古典を皮切りに
バッハ、ブルックナーなどの名アレンジを難なくこなしてガーシュイン
やMr.サイドマンで締めくくっている。
中でもハチャトリアンの剣の舞はオトナシメながら実に興味深く聴ける。
むははCD その70

Bone-A-Fide Brass
アレシの最新盤
高鳴る期待に胸躍らせタバコをふかしながら鑑賞体制に突入
厚く深く柔かな音は世界各誌で絶賛されているだけの事はあるし
トロンボーンとしてのひとつの完成美に大きく頷いてしまった。
しかし!
伴奏が安すぎるのだ。やかましい。勘違いしてる。うまいけど。
大人数ということもあろうがあまりにも引出しが少ないのだ。
ソロとは別の世界で「エイヤッ!」と吹いているバックの
何にも代えがたい失念は怒り心頭にさえ発展していくのだ。
更には楽譜に忠実なのは当然だろうけど、ジャズナンバーの
リフは尽く甘い!甘すぎて渋味やほろ苦さ的な音符が徹底的に
排除されていたのも残念で仕方がない。
だから「おぉ!やられたなぁ〜むはは」と期待していたのだが、
つまり「やっぱりアレシはすごいのぉ」で終わっているのだ。
とにかくすごいけど、どこか半端なCDだ。
むははCD その69

トッカータとフーガ サミットブラス
1989年録音
トランペット4・ホルン4・トロンボーン4・チューバ2の大編成
ブラスアンサンブルだ。
トロンボーンのメンバーは、ボストンのR・バロン、サンフランシスコの
M・ローレンス、ロスフィルのR・サウアー、そしてセントルイスの
バストロ奏者M・ジェーニガンの蒼々たるメンバーだ。
これまでPJBEやジャーマンブラス・カナディアンブラス・・・と
ブラスアンサンブルによるトッカータとフーガも聴いたが、
なんとも落ち着きのあるキッチリ根の張った演奏だ。
アレンジもいい。PJBEのR・プレムルーの編曲もよいが
こちらは、R・サウアーの編曲だ。(見事なTb対決!w)
決してジャーマン〜のような刺激もなければ、PJBEのような
重厚さもないが全体的にソフトで堅実なやりとりが好印象でよい。
むははCD その68

FIRE BASS
東京藝大卒の優等生バストロンボーン奏者、有賀祐介!
第4、5回の日本トロンボーンコンペティションで2位に輝く名手。
でもファイヤーバス!なるタイトルや、突き刺さる低音、これがバストロンボーンの音なのか、てなコピーに閉口。
そして中身は面白くない、つまらないのだ。
原曲を超えろ!鮮烈アレンジ!
なんて一方的に熱く意気込まれても面白くないものは面白くないのだ。
それにこのCDがバストロンボーンでなければならない必然性を
どこからも感じないのだ。
アレンジモノだけで本気に勝負したせいかもせしれないが、
鮮烈どころか「だからどうした?」といのが正直な感想。
名手有賀祐介は一体これからどこへ行こうとしてるのだろう?と
つい頭を傾げてしまう。
更には音程が甘すぎるのには閉口(CONN73H?)
このCDでロータリー・バストロンボーンの音を初めて耳にした。
その点だけが唯一のむはは・・・であろうか・・・でも、
今後もう一度聴きたいと思うことはないような気がする。
むははCD その66

DIFFARENT PERSPECTIVES
Robin Eubanks
トロンボーン・ユーバンクス初のリーダーアルバム
印象からすると随分念入りに造られた盤だなぁ〜てな感じ
ロビンの卓越した音楽を楽しめるのは言うまでもないが
ゆったりしたスィングフィーリングとアップテンポによる
重厚なラテングルーブとの融合の中にロビンらしい繊細さが
光る。
どっちかと言えば、The Night Beforeのようなトロンボーンを
真正面にヒューチャーしたメロウな感じにケビンの生ギターが
コラボする曲は実に清々しくもしっとりと感動的だ。
ところが、ケビンの提言で録音初日の深夜に作曲された事を
後に知り目からウロコが剥がれ、耳からミミクソが飛び出した。
S.ハンプトン、C.アンダーソン、D.パービアンスの
3氏も加担し(World Of Trombonesメンバー)JJJやフラーに
捧げる「ウォーキン」も何とも言いがたき名演である事を追記しよう。
むははCD その64

スライドの妙技
84年よりウィーン国立歌劇場とウィーンフィルでバストロ奏者
として活躍し、94年からウィーン音楽大学で教授職に就任した
シュトレッカーを中心に結成されたカルテットで、94年4月録音
のファーストアルバムだ。
全体的に非常に柔らかい音色で統一された心地よい響きが印象的で
かつ卓越したテクニックが随所に惜しみなく散りばめられた名盤だ。
過去にウィーンフィルブラスアンサンブルのライブを聴く機会に
恵まれたが、バウスフィールド・シュトレッカー・キュールンベック
オトマールの4人のアンサンブルはやはり想像通り伝統的な音色であり、
変わりなくゆったりしたソフトな音楽にため息を漏らしたのものだ。
特にハンガリー舞曲6番やミサ曲ハ短調などは
トロンボーンで演奏しいる事すらつい忘れてしまうほどの
優しさ・歌心・空気が満喫できるところが実に素晴らしい。
むははCD その63

花魁譚
トロンボーンのCDではないけどTb吹きなら聴いておきたい名盤だ。
トロンボーンの名奏者オンパレードだからあえて紹介しよう。
秋吉敏子&L.タバキンBigBandの1975年ロスでの録音。
Strive For Jiveのブリッド・ウッドマン
Interlideではチャーリー・ローパー
両者のハイノートは抜群のセンスと生命感に溢れ
きっと開いた口がしばらくはアングリ状態になるに違いない。
そして圧巻は
I Aint Gonna Ask No Moreのフィル・ティール!敏子のピアノ版からは
決して想像もつかないほどの奇抜なアレンジで、
コントラバストロンボーンと駆使したブルースとなっている。
そして更なる驚きは、フィルがこのコントラバストロンボーンで
なんと4オクターブ半もの音域を見事に吹き通すことにある。
どの曲も敏子ならではの繊細な感覚がキラリと光っている。



